あけまして、おめでとうございます。 毎年恒例の「大風呂敷」を広げる候となりました。 皆さん、この大風呂敷を結構楽しみにして下さってるようで、年の瀬になると「来年はどんな大風呂敷を広げてくれるか楽しみにしています!」的なメールをよく頂きます(^^♪。 まあ、寄席へ大笑いしに行くような、軽い気分でお楽しみ下さい(^O^)。 なお、製品は総てHOeで、製品の前の番号は必ずしも発売順ではありません。 1.根室拓殖のちどり号 2.尾小屋のDC122 3.尾小屋のハフ1〜3 4.尾小屋のホハフ7&8(更新型) 5.頸城のDC92 6.頸城のワ12&13 7.王滝の大型B客No.14 8.浜中、歌登&標茶の泰和製自走客車V 9.浜中の泰和製自走客車U 去年は大風呂敷に書かなかった隠し球とも云うべき「尾小屋のDC121」も発売してしまいましたが、今年もあまり公表してしまうと他社に先を越されて、困ってしまってもナニですから、ほどほどにしておきましょう(^^ゞ。 いずれの製品も、ナローゲージでありながら「手にした時に、これぞブラスモデル!」と思わずニンマリしてしまうような、小さくても手応えのある逸品に仕上がっております。 (タイトルが赤文字の製品は、クリックすると該当ページにジャンプします) 1.根室拓殖のちどり号 去年は同じ根室拓殖でもかもめ号を発売しましたが、「ネムタク3羽カラス」の残る1両「ちどり号」が発売されます。 このスタイルは云わずと知れた日車標準型単端なのですが、エンジンをA型フォードからニッサンに換装した姿を模型化致します。 外観図を描くに際して様々な文献を調べてみたのですが、「旧塗装」は「銀龍号」や「かもめ号」でお馴染みのブルーに赤帯だったものが、「新塗装」では「クリームとグリーン」と書かれている文献や「淡い赤と緑」などと云う文献もありました。 前者は判るのですが、後者のように淡い赤と聞くとローズ色やピンク色のようなカラーリングを思い浮かべてしまいますが、著者がどのようなイメージを描いていたのか判らないので、無難な前者に仕上げてみました。 2.尾小屋のDC122 この機関車は尾小屋のDC121と同様に、協三で蒸気機関車から改造されたロッド式12t機です。 この車両も外観図を描くにあたり、様々な書籍に掲載されている写真を調べたのですが、1969年7月4日に撮影された写真は明らかに3色の「旧塗装」なのですが、1971年11月21日に撮影されたものは2色の「新塗装」に変わっていました。つまり、その間に塗装変更が行われたようですね。 私などが見慣れているのは新塗装の方ですが、DC121には設定されなかった3色の旧塗装も、この機関車をイメージ付けするのにインパクトがあるカラーリングではないでしょうか? また、末期になってワイパーが下に移動した姿も出来るようになっていますので、どのスタイルを選ぶかという楽しみも増えました。 幅広な台枠側面に隠れがちですが、砂箱やブレーキシリンダーなども勿論装備されています。 ご好評を頂いている、ギヤーフレームが既に組み立て済みの「スーパートータルキット」の設定も予定しています。 3.尾小屋のハフ1〜3 去年と一昨年はボギー客車をいくつか製品化しましたが、今年は2軸客車もラインナップに加えてみたくなりました。 開放的なオープンデッキにスパンの長い軸バネの軸受の組み合わせは可愛らしく、わざわざこの車両のために新たに軸受の金型を作って臨む事にしています。 この製品はシーズニングモデルで、夏姿にも冬姿にも出来るようにして、塗装済完成品では幕板も赤い旧塗装と、クリーム色の新塗装を御用意致します。 4.尾小屋のホハフ7&8(更新型) この製品の発売は年を跨いでしまいましたが、年始早々に出荷されます。 尾小屋のホハフ3(更新型)と同様に末期の尾小屋を語る時には欠かせないアイテムで、ダブルルーフ屋根の上に帆布を張り重ねただけの雰囲気が稜線に残る魅力的な客車です。 当時はこのHゴム窓がイヤで仕方なかった私ですが、40年の歳月を経て見ると、これはこれで時代を物語っているようで、可愛らしくも見えてくるから不思議です。 5.頸城のDC92 仲間の頸城のDB81は製品化しましたが、晩年には大活躍したDC92も製品化致します。 お馴染み協三でのSL改造機ですが、改造とは思えないような整った姿が印象的で、マルーンに彩られたその姿は一種の気品すら感じさせます。 正面の窓枠は妻板とは別パーツになっていますので、外観側面図左側のように窓を開けた状態にも仕上げる事が出来るようになっています。 この機関車も「尾小屋のDC122」と同様に「スーパートータルキット」の設定も予定しています。 6.頸城のワ12&13 既に発売済みの頸城のワ1〜11と比べて、車体が短くて背が高いので繋げたときに凸凹感をお楽しみ頂けるのではないでしょうか? 妻板の補強材も太い角材を使用して武骨な感じが却って好ましいスタイル。また、フットブレーキが向かって左向きに付いているというのも珍しいスタイルです。 12と13とはテスリの位置が異なり、しかも12は元の姿のままに側板の縦の補強も角材のままですが、13はアングル材に変更になっています。それらも忠実に再現しております。 7.王滝の大型B客No.14 以前上運のB型No.14を製品化しましたが、同じ木曽森林鉄道でも、こちらは王滝営林署が所有していた客車です。 何故かどちらもNo.14というのはアーチバー台車を履いていますが、こちらはその名が示すように大型客車です。とはいえ、木曽の大型B型客車のように大きくはなく、云うならば中型なのですが、木曽では大型と称されました。 低く垂れた側板、特徴ある妻面の表情など、編成に組み込んでみたくなるスタイルです。 8.浜中、歌登&標茶の泰和製自走客車V この製品の発売は年を跨いでしまいましたが、年始早々に出荷されます。 簡易軌道自走客車の完成形とも云うべき「昭和40年製造・泰和製自走客車」です。 45年に歌登が、46年に浜中と標茶が全廃されているのですから、最後のあだ花のように最末期を活躍した車両で、オデコにヘッドライトが無く、両脇に抱えているのが新鮮です。 「浜中」にはスノウプロウが付かず、「歌登」と「標茶」には装備されますが、後者は塗装の違い(歌登は朱+クリーム、標茶は朱一色)だけですので、トータルキットは2通りの発売となります。 9.浜中の泰和製自走客車U 上の「浜中、歌登&標茶の泰和製自走客車V」を発売するとアナウンスしたら、それならば「浜中の泰和製自走客車」も台車や通風器もリニューアルして再生産して欲しいという声を多数頂きましたので、製品名も「浜中の泰和製自走客車U」として御期待にお応えする事に致しました。 オリジナルの姿の1灯の「前期型」と、腰に2灯のライトを追加した「後期型」の2種類で発売致しますので、お好みのタイプをお選び頂けます。 *また、今年もナロー用車両展示台を少量ですが発売したいと考えております。 前回は雑草が青っぽい春〜夏の姿でした発売しませんでしたが、次回は雑草が茶色の秋姿や、 小雪が降ったあとの冬姿なども御希望によりお選び頂けるようにしたいと考えております。 *勿論これ以外にも定番商品たる「各種運材台車」や「浜中のミルクカーU」などは再生産を重ねていきますし、状況によっては上記以外の製品、新しいタイプの運材台車や貨車などが発売される可能性もございます。 |