地方私鉄の中枢駅を観察する(中編)


松本電鉄新村駅の2回目。今回と次回で車輛修繕庫や詰所を紹介していきます。
取材:平成16年1月4日 松本電鉄新村駅

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構内に許可を得て入ると、否が応でも目に入るのが、この古豪ウェスティングハウスのELです。正に松電の主と云っても良いでしょう。数年前に紺色から茶色に塗り替えられましたが、そろそろペンキも剥げ始めてきていました。


その裏手に控えるのが車輛修繕庫です。カマボコ形で造りは簡素で、波板を貼り付けた構造になっています。周りを見ていくと、裏側の田圃面には松本電鉄の文字が大きく書かれています。その反対の線路側には旋盤などを備えた工作所が張り出しています。


それでは中を拝見しましょう。ピットのある2線式で、この時は車輛が入っていなかったので、結構広く感じました。パンタグラフは棚の上。他の電鉄でも同じように棚に乗せられたパンタをよく見ましたので、これはひとつのルールなのかも知れませんネ。



倉の前から構内を見渡したところ。本線はだいぶん架線柱の鋼製化が進んでいますが、構内はまだ木製のままです。渡り板も随所に設けられています。足元をよく見ると、古レールで土止めを押さえていました。こんなところも模型で再現するとイイかも知れませんネ。