田植え直後の田圃を観察する


レイアウトの季節設定に田植え直後の時期を選ぶ場合がありますが、いざ再現しようとすると、苗の植えるピッチはどれ位なのかが案外判らないものです。そこで、ちょうど田植え時期を見計らって寸法を測ってみました。 取材:平成17年6月5日 上田市

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機械化が進んだ現在、まず手植えの稲など見ることは出来ません。矩形の田圃の場合、ちょうどSLの放熱管のような形で田植え機で植えていきますが、最後の部分は90度方向転換して終えるケースもあるようです。左の写真で明らかに右の方がパターンが違って見えるのはそのためです。また右の写真は、アップで撮ったものですが、隣どうしの寸法も正方形ではなく、長方形になっているのが判ると思います。これは田植え機が稲を送り出す時の隣どうしの寸法(長辺)と、植える時のピッチ(短辺)によるものです。


ではその寸法は何センチくらいなのか測ってみました。複数の田圃で測ってみた結果、若干の誤差はあるもののおしなべて15cmx25〜30cmでした。87で割ると1.7mmx2.9〜3.4mmとなります。


田圃の片隅には、田植えをして余った苗がまとめて植えられていました。農家も毎年のことですからデータがあるわけで、べらぼうに余らせるようなことはしませんが、少しは余るもの。捨てるのも勿体無いという農家の気持ちが汲めます。
 また、田圃のコーナーには写真のように、田植え機やコンバインを入れるためのスロープが設けられている場合もあります。