キット組立講座

木曽の鋼製運材台車2種

第1回
好評の"木曽の理髪車"から生まれた運材台車。新たに板バネ式軸受のタイプも加えて、2種類で発売です。

1.まずは全体の部品構成から御覧下さい。上が「岩崎レール製」、下が「日本農林機械製」です。「岩崎」はブレーキシューが別部品になっていますが、「日農」は台車と一体になっています。


2.ステイクポストを作ります。付属のチェーンをポスト先端のC型になっている部分にはめて、軽く潰して止めます。更に、チョットだけ指でステイクを広げると良いでしょう。この部品で注目してもらいたいのは、材木がずれないように付けられた鋸状の鮫の歯のような部分と、空車の時にドローバーを引っ掛けるフック(見難いですが)が表現されている点です。

3.台車に軸受メタルを半田付けします。これで転がり性能が良くなります。

4.工作らしい工作はこれでオシマイ。あとはセンター部にビスで止めて、ドローバーをピンで止めればOKです。ドローバー側のエアーホースは、コックの先でカットしておきます。そして仮に組み立ててみます。「岩崎」は、この段階ではブレーキシューは付けていません。この写真ですと、ステイクポストのフックが良く判りますネ。



第2回
1.仮に組んでみて転がりの良さを確認したら、分解して塗装にかかります。例によって、竹串をネジ穴などに差し込んで、それを発泡スチロールに刺して作業をします。ステイクポストのように穴のない部品は、竹串の平らな方に両面テープを貼って部品の裏側(この場合ですとセンターボス)に止めます。塗装は至って簡単、黒一色です。少し色気を出したければ、緑(湘南色の緑が良いでしょう)に塗っても良いのではないでしょうか。そんな色の運材台車もありましたから。ここでアドバイス。折角揺れるチェーンなのに、塗ったら塗料で固まってしまうのでは?と心配される方もいらっしゃるでしょう。心配ご無用。プライマーを塗って乾いたら人差し指と親指で揉んでやります。それから黒を塗って、今度は軽く揉んでやれば、ちゃんと揺れるチェーンは復活します。勿論、あまり濃い塗料を使ったり、筆塗りの場合は保証の限りではありませんが。

2.塗装を終えたら、元通りにビスで組んで出来上がりです。あとは公園にでも行って木を探して来ましょう。実物の写真を見ますと、太いの細いの様々な太さのものを束ねていたようですから、何も均一な太さにこだわることもないでしょう。