キット組立講座

木曽のロータリーDL No.120(冬姿・夏姿)




整備重量が僅かに5tという数字からは想像できないような逞しさが感じられるこのロータリーDL。
 保存されている実車を見るとそれが理解できます。大きなボンネットの中はスカスカで、何故このようなスタイルになったのか不思議ですが、従台車付きの足まわりといい、恐らく大きなロータリーヘッドとの重量バランスゆえのものと考えられます。
 ロータリーヘッドを付けると駆動軸に動力が伝わらない、という機能的な理由から、使用される時にはキャブフォワードに押して貰っていた姿は堂々としたもので、全く本務機に引けを取らない貫録すら持ち合わせていました。
 また、雪掻き装置を必要としない季節には、あっさりとロータリーヘッドの取り去り、その姿も唯一無二の妙な魅力を備えていました。
 今回、当社の創業20周年を記念して模型化されたこの製品。ふたつの顔を持つロータリーDLの魅力を、この組立講座から感じ取って頂ければ幸いです。



第1回

1.まず、ボンネットにラジエターグリルを半田付けします。裾を合わせてその部分でチョンと半田付けをし、次に天井の部分で半田付けをしてから、全体に半田を流していきます。
 この際にラジエターキャップやハンドル取付用の穴は塞がってしまうでしょうから、前者はφ0.7のドリルで、後者はφ0.4のドリルで穴を開け直しておきます。
 次に細かい部品を付けていきます。ハンドレールノブはハンドレールを穴に差し込んだ状態で半田付けをすると良いでしょう。給油口や夏用の排気管は垂直になるように留意しましょう。夏用のバックミラーアームは「ヘの字」の短い方をボンネット側に差し込み半田付けします。各々の部品を半田付けしたら、それぞれの取付用足をニッパーで可能な限り短くカットしておきます。このバックミラーは丸型と長円型とがありますが、長円型を使用します。なお、冬用の排気管はこの段階では着けません。
 


2.今度はキャブを組み立てます。まず前面の妻板から始めますが(キャブフォワードと同様にキャブ側が前です)、水タンクと窓枠を半田付けしてから、アングル材・ヘッドライトケース・ワイパーを半田付けします。アングル材は妻板の下辺と合うようにしておきます。
 


3.次は後部の妻板です。まず窓枠を半田付けしてから(中央の隙間は0.5mm程度)ワイパー取付用の穴をφ0.4ドリルで開けて半田付けします。次にヘッドライトケースを半田付けして準備完了です。
 コの字型の側板と組み合わせますが、これもボンネットの場合と同様に裾の部分でチョンと半田付けしてから天井の部分を半田付けをし、最後にその間に半田を流していきます。
 箱状になったら雨樋やドアーなどを半田付けして完了です。
 
 


第2回

1.下まわりの組立作業に掛かりますが、まずはエンドビームの組み立てから。エンドビームは3種類あります。エンジン側のは共通ですが、キャブ側のは夏用と冬用とで異なります。
 エンジン側の場合は写真のように万力に挟んですると落ち着いて作業が出来るでしょう。裏側をツライチに仕上げておきます。
 キャブ側の冬用は何もする事がありませんが、夏用は死重を付ける必要があります。左と右のウエイトは違いますので注意して下さい。ボルトが3本ある側が外側を向きます。
 エアーホースを取り付ける穴は、エンドビームの穴をガイドにしてφ0.8で開けて下さい。これも裏側をツライチに仕上げておきます。
 


2.台枠の組み立てです。床板に開いたスリットに足を差し込むようにして台枠を半田付けしますが、垂直になるように留意して下さい。
 次にさきほどのエンドビームを半田付けしますが、上から見た時にエンドビームの板厚が見える方向で組み合わせて下さい。
 


3.軸受・キャブ下ステップ・台枠ステップを半田付けします。床板のキャブ下にはドアーレールを半田付けします。
 床板から下が出来あがったらウエイトを1.4x4mmビスで止めます。写真のようにボンネットを被せてみて、ウエイトとボンネットに取り付けた部品の足とが干渉しないかチェックしておきます。もしも当たっているようでしたら、足をヤスッておきます。
 給油口の足は短くカットしても僅かに干渉しますので、写真のようにカッターでウエイトを削いでおきます。
 


4.キャブとボンネットを組み合わせて半田付けします。ボンネットは「ハの字」に開いていませんか?これもボンネットの場合と同様に裾の部分でチョンと半田付けしてから天井の部分を半田付けをし、最後にその間に半田を流していきます。
 冬用の排気管をこの段階で着けますが、穴に足を差し込んで屋根に対する足が着いた状態でボンネットに半田付けをします。屋根への足の半田付けは前方のだけで充分でしょう。


5.ギヤーフレームはまず角型スペーサーを半田付けしてから小さな凸型板を差し込んで半田付けをして、更に大きな板を半田付けします。ここでの歪みは最終的に走りの悪さに繋がりますので、慎重に歪まないように注意しましょう。
 試しに動輪を組み込んでみて下さい。スムースに回転するようでしたらOKですが、そうでない場合は歪んでる証拠ですので修正しておきましょう。


6.冬用のロータリーヘッドは、前頭部の2本の「角」は破損防止のために敢えて曲げてありますので、それをまっすぐに修正して下さい。
 このロータリーヘッドは半田付けする部分はありません。ギヤーボックスは湯口を仕上げてから、写真のように瞬間接着剤で止めておいて下さい。


第3回

1.さて塗装にかかります。まず従台車の輪心はロストワックス製ですので、湯口を仕上げてから黒く塗り、車輪に填め込んで接着します。塗装する場合は写真のように串の尖っていない方に両面テープを貼ってすると良いでしょう。


2.次に車体の塗装に掛かりますが、定石では明るい色の方を先に塗るのですが、マスキングの手間を考えてMWC-04 上運営林署DL用マルーンを塗ってからMWC-03 上運営林署DL用クリームを塗ります。ドアーのテスリは全部クリーム色です。
 ヘッドライトケースとHゴム窓、夏用の排気管は黒のプラカラーで、冬用の排気管とワイパー、夏用のバックミラーの鏡面を銀色に塗ります。
 別売の「アルプスモデル製木曽インレタ(A)」を使ってナンバーを入れてから、MWC-09 クリヤーでオーバーコートして、プラ板から切り出した窓ガラスを貼り、ヘッドライトリムとレンズを接着します。
 


3.ロータリーヘッドに水平ローターを組み合わせてみて、程好い長さにカットしておき、ロータリーヘッドの枠はMWC-01 王滝営林署DL用グリーンで、各種のローターはMWC-06 木曽の客車用レッドで塗ります。派手目が好きな方はMWC-15 井笠用レッドでも良いでしょう。
 まず奥のローターをエポキシ系で接着してから水平ローターを組み合わせますが、差し込む時に若干反らせて片方を差し込み、挿入後にその反りを直すようにすると接着する事も無いでしょう。


4.床板から下は総てMWC-02 王滝営林署DL用ブラックで塗り、ギヤーフレームの軸箱が入るUの字部分はカッターで塗装を落としておきます。
 まずアイドラーギヤーをシャフト・スペーサー・集電ブラシ・Eリングで止めます。従台車の車軸が入るUの字部分もカッターで塗装を落としてから、止板を1.4x2mm(小頭)ビスで止め、段付きビスでギヤーフレームに止めます。この段階で配線コードを半田付けしておきましょう。
 モーターの軸受にちょっと給油をしてから、ゼリー状瞬間接着剤をモーター軸にチョンと付けて、ブッシュを一番奥まで差し込み、更にウォームギヤーも同様に奥まで差し込み接着します。このモーターはモーター台に1.4x2mm(小頭)ビスで止めておきます。
 モーターをマシマのラベルがウエイトと反対側を向くように1.4x1.4mmビスで床板に止めてから(ギヤーの噛み合わせはこのビスの位置で調整します)、ギヤーフレームの従台車側を1.4x1.4mmビスで床板に止めます。
 その後に左側の配線はモーターの左側のラグ板に、右側は右側に半田付けします。
 


5.冬用はエンドビームに1.4x2mm(大頭)ビスで止めますが、最終的に組み上げたときに水平になるよう留意します。


6.床板と上周りとはキャブ下とラジエター下で1.4x2mm(大頭)ビスで止めてから、動輪を組み込んで(可動式軸箱はモーター側に)動輪押さえ板を1.4x2mm(小頭)ビスで止めて出来上がりです。
 



トータルキットの発売は、何とか雪の季節に間に合いましたネ(^-^;;。早速組み上げて、雪が到来する前に写真のように試運転を行っておいて下さい(^_-)-☆。











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