キット組立講座



富士重工製モノコック運材台車2種(木曽&青森)


林鉄ファン待望の「モノコック運材台車」が製品化されます。製品ではモノコックゆえの特徴ある構造を極力再現するために、従来の運材台車とは異なる構造にしてみました。ディテール豊かなロストワックスを多用することにより、組み立ては至って簡単。30分もあれば1両組み立てることが出来るでしょう。そんなモノコック運材台車の魅力を、この組立講座から感じ取って頂ければ幸いです。


1.木曽と青森とではハンドブレーキの部品構成が違います。まず木曽の場合を説明いたします。台車本体の湯口を綺麗に仕上げたら、背の高いハンドブレーキを半田付けします。L字型のハンド部分は少し角度をつけて、ニュアンスを与えましょう。次にエアーホースの湯口をカットして平らに仕上げ、カプラーのすぐ横に半田付けします。点対称の位置になります。非ハンドブレーキ側のエアーホースは、コックの先の括れている部分でカットしておきます。


2.これは青森の場合です。青森は背の低いハンドブレーキが付きます。湯口の段差の細い部分をカットして半田付けしますが、台車本体の方に半田メッキをしておくと、半田が流れやすいでしょう。


3.軸受メタルを内板に半田付けします。メタルには段差がありますので、その段差を引っ掛けるような位置にセットし、水平に留意しましょう。これで半田付け作業はオシマイです。


4.ステイクポストの湯口は平らに仕上げておき、両腕部分は少し開き気味にすると良いでしょう。ポスト先端部には、丸い輪が付いています。この輪を繊細なニッパーでカットしてCの字にします。C字型にしたら、少しこの口を開いておきますが、繊細な細い部分ですから、折らないように注意しましょう。


5.全体を黒く塗ってからステイクポストの先端部のC字型に、チェーンを半分の長さに切ったものを差し込み口を閉じさせます。内板は車輪を組み込みながら台車本体に1.4mmビスで止めます。木曽の場合はドローバーをピンで台車に止めてエポキシ接着剤で止め、青森の場合は各台車のカプラー部にピンを差し込み接着します。ステイクポストは台車に差し込んだら、黒く塗っておいた円盤を接着し、抜け落ちないようにします。さあ、これで出来上がりです。貴方ならばどのようにこのモノコック運材台車を活用してやりますか?