キット組立講座

酒井製DL用砂箱セット

好評の「助六の酒井製5tDLシリーズ」に魅力的なアイテムが追加されました。このパーツセットは、お手軽に「全開ボンネット」の楽しさを味わって頂きたい、という企画から生まれたもの。表情豊かなロストワックスを使うことで、簡単に楽しんで頂くことができます。


1.まず、どの号機でもこの作業だけはクリヤーして頂かなくてはいけません。全閉ボンネットの95号機と118号機以外は総て「半開」ボンネットですので、後部の裾部分を糸ノコなどでカットします。カットする部分は、前半分と同じ高さになる位置です。カットしたらヤスリで綺麗に仕上げておきましょう。このボンネットを使って、あとは普通に組んでいきますが、キャブの前妻と、ボンネットの継ぎ目表現の部分には、パーツセットに入っているロスト製枠組みを半田付けします。御存知のように、ボンネットの両袖部分には高低2種類ありますので、使う枠組みを間違えないようにしましょう。
 


2.台枠右側にはブレーキシリンダーを半田付けしますが、前後方向の位置決めは、後輪少し前のボルトがブレーキシリンダーの中心にくるようにすると良いでしょう。このパーツは台座が付いていて、その台座を台枠に引っ掛けるような構造になっているので、半田付けがし安いでしょう。勿論、このブレーキシリンダーは、エアーホースが付いていない(つまりエアーブレーキ化されていない)号機には付きません。また、全開にするにあたり、集電シューが目立ちますので、通常の付け方とは逆に、台枠の下側からビス止めをします。ただし、そのままではシューが動輪に強く当たり過ぎてしまいますので、ヘアピンカーブの部分でカットしておきます。
 


3.定石通りに塗装をしたら、台枠裏側の中央部、台枠を床板に取り付ける突起が集電シューに当たってしまいますので、ショートしないようにエポキシなどでコーティングしておきます。また御覧のようにシューの上の部分も床板に干渉してしまいますので、この部分も少しヤスッておくと良いでしょう。ギヤーフレームにアイドラーギヤーを組み込んだら、アイドラーギヤー軸は下側にテンションを掛けるようにしてエポキシで接着してしまいます。そして、ギヤーフレームから飛び出た部分は、丁寧にカッターで仕上げておきましょう。
 




4.ボンネットの内部は写真のように黒く塗っておき、エンジンをラジエター後部の下板に接着してから砂箱を接着します。これで出来上がりです。
 


5.さあ、どうでしょうか?この魅力的なパーツ、貴方なら何号機に着せてあげますか?