キット組立講座

岩崎製小型モーターカーV

二次に亘る「木曽の頒布会」で好評を博し、分売の御希望を多数頂いていた「岩崎製小型モーターカー」の別番号です。
 このモーターカーNo.72は、大きさがNo.69&71と同じでありながら、正面がNo.64&65のように折れ曲がっており、さらに大きな1枚窓であるのが特徴です。
 ではこの可愛らしい車輛の工作をお楽しみ下さい。


第1回
1.まず、このキットで唯一の半田付け箇所であるワイパーを、前面に半田付けします。ロストワックスの半田付けですから、ステンレス用フラックスを水で薄めて使うと、半田が流れ易いでしょう。


2.排気管を床板に瞬間接着剤で接着します。パイプ部分は写真のような長さでカットしておきます。この部分は接着面積もありますし、触って壊すような部分でもないので、半田付けするよりも接着の方が楽でしょう。床板の前後を間違えないようにして下さい。


3.ブレーキユニットの前後の部分は大まかに写真のように曲げておき、床板に車輪を組み込んで、この部分が軽く車軸を押さえるように調整します。


4.さてここからは、ひたすら塗装です。床板とブレーキユニットは「MWC-02 王滝営林署DL用ブラック」で塗り、更に床板のバンパーは黄色く塗ります。


5.エンジンカバー、前後の椅子はまず全体を「MWC-01 王滝営林署DL用グリーン」で塗ります。椅子の座席と背もたれは青に塗ります。バッテリーと燃料タンクは「MWC-05 上運営林署DL用グレー」に、ホロはキャンバス色に塗ります。ホロが塗りあがったらテールライトリムとレンズをエポキシ系で接着します。
 


6.床板に車輪を組み込んで、ブレーキユニットを介して1.4x2mmビスで止めます。


第2回
1.前面の塗装に入ります。最初に全体を「MWC-03 上運営林署DL用クリーム」で塗り、外観図を見ながらマスキングをして、2色目を塗ります。市販の調色塗料では「常磐線エメラルドグリーン」が一番近い色です。
 


2.Hゴム部分を黒く塗ります。乾いたら内側も塗っておきます。ここはタミヤカラーの「コックピット」を塗ります。あとでクリヤーラッカーでオーバーコート吹き付けすれば、強度も心配ありません。
 


3.ヘッドライトリムとレンズを接着し、ワイパーの塗装を剥がしてからエンジンカバーを接着します。そののちにクリヤーラッカーでオーバーコートして窓ガラスを貼ります。作例では別売の「アルプスモデル製インレタB(\840)」でナンバーを入れました。
 


4.床板に前部椅子、バッテリーと燃料タンクを接着します。ホロには後部座席を接着しますが、床板と合わせた時に、その足が接地するように、また、バッテリーと燃料タンクは後部座席の足と干渉しないように留意しましょう。二人の作業員は別に塗装しておき、座席に接着します。これでホロを1.4x2mmビスで止めて出来上がりです。ヘッドライトレンズにはプラカラーのクリヤーを、テールライトにはクリヤーレッドを差しておきましょう。