もりこーの木曽路日記

特別寄稿 天羽さんのアルバムから−2
大鹿

その2−1 2度目の訪問そして助六行き
 珊瑚模型で知り合った人(例の軽便祭で羽子板にひょうたん型にレールを敷き、グレーの特殊軽量を走らせていた人)に「木曽森林鉄道」を貸してもらい、友人と眺めながら「行くしかない!」ってことになりました。しかしながら時期的に長い休みが翌年の夏休みしかなく、何度か営林署に電話で問い合わせした結果、翌春(恐らく昭和52年3月)が最終運材となり、「間に合わなかった!」と落胆したのを覚えています。その年の夏休みまで軌道は残っているだろうとの期待で大鹿を訪問しています。
 行程は「夜行ちくま」で木曽福島に3時ころ着。御嶽山登山口行きのバスに乗り、王滝(田島)で下車。これが4時頃。橋を渡り田島から松原まで軌道を歩いています。とにかく雑草が伸び放題で松原の駅跡も判らないまま、途中の松原に掛かる橋で対岸の道に渡り、あとはテクテクと氷ヶ瀬まで歩きました。
 大鹿のアーチ橋を渡り、大鹿ヤードからウグイ川線に沿って軌道跡を辿って行こうと、放置されていた平トロを勝手に借用して移動を開始したのですが、トンネルを抜けたあたりで、どうもレールの頭が光っているのに気が付きました。やばいと思い、引き返しヤードでぶらぶらしていたところ、8時頃になって職員がやってきて、助六まで行くというではありませんか。当然便乗をお願いし、モーターカーbSの乗客となったのでした。