もりこーの木曽路日記

平成13年6月12日

森林資源豊富な長野県の森林を管理する「中部森林管理局」に取材に行ってきました。この局は言うまでも無くチョット前までは長野営林局と呼ばれていたもので、その下に各営林署が組織されていました。
  平成11年3月に組織の統廃合が進められ、木曽関係では上松町の木曽森林管理署・上松木材販売所、南木曽町の南木曽支署、木祖村の薮原事務所、王滝村の王滝事務所、大桑村の野尻事務所、木曽福島町の森林技術第一センター、だけになってしまいました。
  さて、今回の取材の目的は、局の前庭に保存されている「加藤製No.47」を見る事でした。No.47といえば木曽森フリークにとっては、一目置かざるを得ない存在の機関車で、数多い酒井の中にあって一匹狼のような珍品です。
  何が珍品かというと、見て頂ければ判るように、まずそのスタイルがユニークなのです。元々は普通の「加藤」然とした泥臭い外観だったのですが、上松運輸営林署で上まわりを新製してイメージチェンジをしたものです。その理由は判りませんが、他にも同様の改造を施された「酒井」も1輌居たようです。
  西裕之氏著「木曽谷の森林鉄道」(ネコパブリッシング刊)に掲載されているモノクロ写真を見ると、王滝営林署塗装の時代もあったようですが、晩年は上松運輸営林署塗装に塗られ 、王滝森林鉄道廃止時まで生き延びていたようです。現在の塗装色は勿論、ノンオリジナルですが・・・
  自重4.1tの小柄な外観は、繋げて保存されているC型客車やカブースの背の高さと比べても、ひときわ目立って見えます。まさに「山椒は小粒でピリリと辛く」といったところでしょうか。
  この機関車は建物の前庭に保存展示されているので、誰でも見学することが出来ます。土曜・日曜は休みですが、興味のある方は下記に連絡してみては如何でしょうか?
  中部森林管理局 〒380-8575 長野市栗田715-5 026-236-2531(広報室)