このジオラマは名手・松井大和氏が毎年当社のために制作してくれているものの最新作で、600x900という限られたスペースの中に、滝越のエッセンスが詰め込まれています。 秋晴れのひととき、屋外に持ち出しての撮影は、とても気持ちの良いものでした。やはり自然光のもとでの撮影は、スタジオ撮影では決して得られない魅力に溢れています。 撮影機材:Nikon FE2 Micro-Nikkor 105mm プロローグ 当社の前に広がる田圃の畦道での撮影。この向こうには、お隣りさんの屋敷森があって、程好い借景となります。模型の撮影機材はいつもFE2とマイクロニッコールの組み合わせで、ISO100のネガカラーを使用しています。 何故105mmという望遠レンズを使うのかといえば、標準系のマイクロレンズだと、カメラディスタンス(カメラと対象物との距離)がとれず、場合によっては自分の影が写り込んでしまうからです。 実物の鉄チャンで、「ウアー、建物の影が掛かっちゃうなア」とか「もうちょっと、サイドから光が当たればイイのになア」といった、比較的悪い条件を敢えて設定してやると、ジオラマ撮影においては却って「本物っぽく」写ります。 そしてレンズの絞りは出来るだけ絞り込むこと。実物とは比べ物にならないほど、被写界深度(ピントが合う奥行き)が浅いですから。それでも、晴れた日ならばf22に絞っても1/30秒程度でシャッターは切れます(勿論、三脚に据えましょう)。 ![]() |