どんぐり式カプラー

「木曽モジュール倶楽部」のメンバー「どんぐり」さんが考案したから「どんぐり式カプラー」です。これは当社の木曽シリーズの車輛を、「形態を崩さずに、しかも容易に連結開放を可能に」という無理難題を見事に解決した画期的なカプラーです。
 仕組みは至って簡単。Φ0.4真鍮線を長円形に曲げて、根元から1mmの部分に燐青銅線を半田付けしたものだそうです。写真下の部分がピンによって朝顔カプラーに固定され、先端の割りが入った部分が、相手方の朝顔に差しておいたピンにパチンと嵌まる仕組みです。試しに運転会で何回もパチンパチンと抜き差ししてみましたが、ルーズになることもなく、しかもこのとき持参された10tボギーDLがE型貨車+大型B客3輌+小型モーターカーを牽いても(総てにこのカプラーを装着済み)列車の重みに耐えかねて開放することもなく、推進でも全く問題はありませんでした。
 この方法ですと、朝顔本体には全く加工する必要もありませんし、繋げてしまえば「割り」も見えずに、まさしくピン+リンクで連結された実物さながらの雰囲気です。
 当社ではこの「どんぐりカプラー」を製造ラインに乗せるべく、バネ特性の優れる燐青銅を使って寸法や形状などを各種作り、木曽モジュール倶楽部メンバーの御協力のもとテストを重ねました。