木曽のモーターカー改造コンテスト参加作品

岸 健志さんの作品*「僕、飲めないんですウ」



 



*桜の花もすっかり散ってしまい、朝晩は肌寒いものの昼間は暖かい頃のある夕方。新入りの松岡君ら
 の歓迎会を山の集材所で開催することになりました。ベテランの酒豪の玄さんと信さんは松岡君と共
 に使い慣れたモーターカーの荷台に乗って酒や肴と共に里から山に向かいます。途中・・・
    玄さん「アーもう辛抱できねー。ちょっと飲むか!」
    信さん「一杯くらいいいよな?」
    玄さん「松岡君もどう?」
    松岡君「僕、お酒飲めないんですウ」
    玄さん・信さん「えっ!」
 そんな一瞬を作ってみました。
*種車は「木曽の酒井製モーターカーW」で、荷台で遊びたかったので屋根と背もたれ部を撤去。必要
 性の解らないトリプルヘッドライトにし、ついでに荷台にも電球を吊り下げました。夜間バックする
 時はどうしましょう?
*幌骨は廃車になったトラックから移植したことにしましたので、Rがきつめです(モデルは0.4洋白
 線)。
*長いすの斜めの支えが一本、ロストパーツの湯が回ってなくて無かったので、0.6角線でそっくりに
 作りましたが(MW注:そういう時には遠慮なく仰って下さいネ)、人や荷物で見えなくなってしま
 いましたので、あっても無くても解らなかったと思います。
*どうせ自分好みのスタイルにするのなら。ということで、おでこの丸みをオリジナルより少し緩やか
 にしました。
*キャブフォワードを運転するはずだったのに、ただの酒飲みのおっさんにされて2人ともさぞ怒って
 いるでしょうね。
*下まわりはキットのままストレートに組みました。
*トリプルヘッドライトと荷台の電灯は、エコーモデルの1.5Vスーパーライトを4個直列に繋ぎ、モー
 ターの+側に定電流ダイオードを挟みました。本当はDCCを導入したいのですが、今はまだ勉強不足
 ですので今回は見送りました。
*塗色は地元神戸の山陽電車の旧塗色で、レタリングは「木曽の酒井製モーターカーV」で余った王滝
 のNo.55です。実物は冷蔵庫タイプですので、このモデルは全くの自由型です。
*最後にきつめのウェザリングで使い古した感じを狙い、アンケートで頂いた木製プレートにレールを
 敷いて展示台としました。
*板にレールを貼り付けただけのつまらない我レイアウトですが、3個のヘッドライトを灯してゆっく
 り走らせると、ひなびたモーターカーとのアンバランスがなかなか面白く、思わずニンマリです!