第15回 軽便鉄道模型祭


今年も恒例の軽便祭が9月29日に開催されました。
 去年は台風真っただ中だった事から閉場時間を1時間早める事態になりましたが、今年は過去最高の有料入場者数867名だったそうで、狭い会場は終始熱気にあふれていました。
 アマチュアの団体によるこのお祭りは、今や国内のナローゲージャーにとって唯一かつ最大の祭典にまで育ち、これを楽しみに飛行機や新幹線に乗って遠方から来られる方(何とイタリアからいらっしゃったという方まで)も少なくはありません。
 そんな「軽便祭」。残念ながら来られなかった方も、遊びに来られた方の想い出としても、どうぞ御覧ください。
 プロの作品ではない、皆さんと同じアマチュアの方々が作った模型の世界はホントに素晴らしいですヨ(^_-)-☆。



9月28日

 

毎年この会場では正月の「大風呂敷」以降の予定品を告知する事にしているのですが、今回はB5判両面ではなくA4判両面にしてみました。皆さん高齢化で小さな文字だと読みづらいだろうと思って(^O^)。
 この催しの直前まで尾小屋の県立尾小屋鉱山資料館にレイアウトを貸し出していたことから、同館から企画展のポスターも頂き展示させて貰いました。
 期間は11月26日までとまだありますので、ぜひ尾小屋鉄道100周年の企画展を訪ねてみて下さい(^_-)。

 

新製品「別海&標茶の釧路製6tDL」の出荷も無事に終えて、いよいよ会場に持って行く製品の選出作業を始めました。
 ウッカリ忘れてしまいがちなのが当社の看板(^^ゞ。これが無いと何処の会社のブースなのか判りませんからネ(^O^)。
 このステンレス製の看板も開業時に作ってから26年が経ち、塗装にハゲが出てくるようになりましたが、それはそれで年輪かな?と思ってタッチアップしていません。

 

荷台の大きなステーションワゴンなので、諸々の製品が入った箱類の他にレイアウトを3本まで積むことが出来ます。とはいえ、後ろは全く見えませんが・・・。
 そのレイアウトなのですが、毎回何を持って行こうか悩むところで、いま在庫がある製品の多いもの(つまりレイアウト上に飾る事が出来るもの)という判断で、今年は尾小屋・簡易軌道・新作の立山砂防を選びました。

 

松本在住で軽便モジュール倶楽部のメンバー・矢島クンといつものように長野道みどり湖PAで9時に待ち合わせ。
 今回は良い天気なので気持ち良いドライブが楽しめそうです(^^♪。
 そして3時間後にはお江戸日本橋に到着。

 

会場の控室に荷物を置かせて貰って、とりあえずはヤレヤレ(^^♪。
 やはり東京は蒸し暑いので、9月末だというのにTシャツ1枚でOKです。
 今年も矢島クンと同じホテルに泊まることにしたので、チェックインをしてから一緒にいつものお寿司屋さんでランチ(^_-)。

 

今回は「ニコンミュージアム」に行ってみたかったので、久しぶりに品川の街へ。
 話には聞いていましたが、品川界隈の変貌ぶりには浦島太郎状態で、ただただ驚くばかり。
 ラグビーのワールドカップの当日だったので、パブリックビューイングが催されていて、ちょうど日本の国歌が流れているところでした。
 結果は日本が勝ったので、皆さん大いに盛り上がったことでしょうね(*^^)v。
 この会場を通ったとき、何と役者の高橋秀樹が普段着で歩いていました。このような人が何気に歩いているというのも、東京ならではです(^_-)-☆。

 

翌日対談をする事になっている青森さんと6時に神保町で打ち合わせ。
 考えてみたら青森さんとお会いするのは何と2回目。前回は去年の軽便祭のときでしたから、じっくりと話をするのは今回が初めてという事になります。
「ベストトロッコ」や「知られざるナローゲージ」などの本で40年前からリスペクトしていた彼ですが、立山砂防シリーズのアドバイザーとしても御協力頂いているし、今回このような形で対談できるのはホントに嬉しい限りです(^_-)。



9月29日

 

さて当日の朝。いつもは大塚のホテルにクルマを置いて電車で会場に向かっていたのですが、考えてみたら休日の日本橋界隈はゴーストタウンになってしまい、駐車料金が超安い。
 だから撤収の際の便も考えて、今回はクルマで会場に向かいました。
 案の定、最大で700円!!!何これ?という安さです。

 

 

会場には8時過ぎに着いて早速設営を始めたのですが、もうこの時間に会場の外には熱心なお客様がいらっしゃっててビックリ!
 今回も手伝ってくれる山下クンと一緒に設営をしました。
 去年と同じようにテーブルは4個という参加社で一番多いテーブル数。レイアウトの数を減らせば、それだけテーブルも減らす事ができるのですが、年に一度のお祭りですから、ケチらないで4枚使っています(^_-)-☆。
 向かって一番右のテーブル簡易軌道のレイアウト、その左に尾小屋のレイアウト、更に立山砂防のレイアウトという具合に段々と高くなるようにしてみました。
 去年からはレイアウト上に無粋なプライスタグは置かないようにしているので、皆さんにジックリと写真撮影をお楽しみ頂けるようになりました。

 

 

壁に何かを貼ったり吊るしたり出来ないのが辛いところですが、尾小屋のポスターの他に、青森さんが立山砂防の印象的なパネル写真を2枚持ってきて下さったので、一緒に飾らせて頂きました(^_-)。
 ターンテーブルの上には新製品を飾り、在庫している完成品やキットの類を綺麗に並べ、今回は新たに山下クンが作ってきてくれたパーツなどを飾るコルクボードを使ったので、だいぶスッキリと飾る事が出来ました(^^♪。

 

開場は11時。今や遅しと待って下さっているお客様方を廊下までお入れして、こちらも準備万端が整いました。
 それからというもの怒涛の2時間で、関西や北海道などからわざわざいらっしゃって下さったお得意様とも、お名前の確認程度でじっくりとお話も出来ない状態で、その節の御無礼はどうかお許し下さい。

 

ようやく1時半ごろになって一段落して、1階の対談の会場の具合を見に行ったら、ヘルパーの北原さんがプロジェクターのセッティングをして下さっていました。
 何せボクも青森さんもスライド上映会の時代の人間なので、今風のパソコンを使っての講演というものは未体験なもので(^^ゞ。

 

 

この時間になって昼食をとりに行ったのですが(吉野家で牛丼を掻き込んで)戻ってみたら2時過ぎ。
 対談は3時からで少し早めに会場に入って座りたいというお客様の気持ちを考慮して、開場は2時半に。
 そんなこんなで別会場のアマチュアの方々の活動をジックリと拝見する時間もありませんでした。
 軽便モジュール倶楽部と木曽モジュール倶楽部とは毎年交代で運転展示をしているので、今年は軽便さん方の当番。

 

慌ただしい中でこの2枚の写真は僅かに撮れたもので、駿遠倶楽部の皆さんがモジュールレイアウト上で車両を走らせていたのが印象的でした。

 

 

そして3時からは「青森恒憲xもりこー対談 立山砂防と究極のトロッコを語る」の始まり(^_-)-☆。
 予定は3時から4時半まで立山砂防を語り、10分の休憩を挟んでその他のトロッコーを語るつもりだったのですが、ついつい熱が入ってしまい、立山砂防を終えたのは5時前(^^ゞ。
 休憩時間も惜しんでトロッコの話になだれ込んだ訳で、終演の5時半には残された写真ファイルが一杯あるような状態(^O^)。
 それでも皆さんに喜んで頂けたようで、終わってからは「ぜひPart-2を!」というお声を頂戴するほどでした。

 

一日中慣れない立ち仕事をしたため、腰はガクガク、足はジンジンになって、ホテルに帰ってシャワーを浴びるなり寝てしまったのですが、充実した一日を送ることができ、今年も素晴らしい軽便祭でした。
 翌朝朝食をとってから一路安曇野へ。そこには長袖のYシャツでちょうど良い気候が待っていました。

PS:当日会場で配布した予定品のチラシは、200枚増し刷りしましたので、無くなるまで納品時に送らせて頂きます。