この時期恒例の軽便祭が、今年も目黒のさつき会館で9月28日に催されました。 今年で10回目の節目になるこのお祭りは、今や国内のナローゲージャーにとって唯一かつ最大の祭典にまで育ち、これを楽しみに飛行機や新幹線に乗って来られる方も少なくはありません。 そんな「軽便祭」。残念ながら来られなかった方も、遊びに来られた方の想い出としても、どうぞ御覧ください。 プロの作品ではない、皆さんと同じアマチュアの方々が作った模型の世界は素晴らしいです(^_-)-☆。 (上のタイトルカットなど、青い線で囲った写真はクリックすると、大きな画像で御覧頂けます。) 今回は気合いを入れて、18年前に中標津の酪農家で頂いた集乳缶を会場に持って行って飾る事にしたので、タワシでせっせと掃除をしてやりました(^O^)。 この集乳缶は模型製品の元になったもので、これを採寸して設計をしました(^^♪。 トランクにはこの夏に鶴居村を訪れた際に、役場の方に「東京で開催される模型祭で飾りたいから」と云って分けて頂いたポスターも額装して積み込みました(^_-)。 気合いと云えば、今回は1500長の2台のジオラマも持ち込む事にしました。ボルボのステーションワゴンに乗ってた頃にはこのように広いラゲージスペースがあったので、2台のジオラマは楽勝だったのですが、流石にいま乗ってるセダンでは無理と諦めていたもの。 でも、何とかなるかな?と思い直してトライしてみたら、運転席から左のサイドミラーが全く見れないものの、何とかなるさという勢いで行ってしまいました(^O^)。 開場は11時からですが、ボクが9時に会場に行った時にはお客様が外で待ってらっしゃって、その数も次第に増えていきました。 荷物の搬入は9時からなので、結構きついものがあって、中は火事場のような騒ぎです(^-^;;。 しかし大体ウチの会社は毎年同じような飾り付けなので慣れたもの(^v^)。いつものようにテーブルを2台借りて、その上に飾り付けて行きます(^_-)。 今回は去年作った簡易軌道上茶呂停留場のジオラマの他に、木曽の田島停車場をイメージして作られたものも展示しました\(^O^)/。 例の集乳缶は会場でも大受けで、初めて見る方も多かったのか、指の関節で叩いて「これは鉄で出来てるんですか!ステンレスだとばかり思ってました!」とか、実際に持ってその重さを実感されてるお客様もいらっしゃいました(^^♪。 何とか10時半頃には何とか形が整ったので、僅かな時間ですが「取材」に出掛けました(^v^)。開場になってしまうと、接客のためにブースを離れる事も難しくなってきますからネ(^-^;;。 こちらの方も大わらわ状態(^O^)。それなりに準備はしてきているのでしょうが、やはり現場での調整も必要になってくるものです。 矢島さんは先のレイアウトコンペで入賞されたレイアウトを持参されていました。 当社の加藤や魚梁瀬のロコを独特のカラーリングに仕上げて、ホッパーのある田舎の風景をこじんまりとまとめたものです。 流石に軽便モジュール倶楽部のメンバーだけあって、手慣れた工作が光っていました(^^♪。 この軽便祭も10回目ということで、過去事務局から発売された記念製品を組み立てた作品群も展示されていました。 管さんの特徴ある作品や、当社の部品をキャブに組み込んだ小島さんの作品など、いずれも素晴らしい出来栄えでした(^_-)-☆。 服部さんは自作された尾小屋の車両軍を展示。尾小屋は気動車が違うスタイルで3両、三重交通などから移籍したバラエティーに富んだ客車も豊富で、なかなか魅力ある存在です^\^)。 今井さんはウチの沼尻の車両を綺麗に組み上げたものを展示。とかくナローの車両というとウェザリングコッテリに仕上げる方が多いのですが、このように綺麗に仕上げるのは意外と難しいもので、きっと腕に自信がおありなのでしょう。流石です。 今回の軽便祭で一番ボクの目を惹いたのが倉林さんが作られたこのレイアウト。云わずと知れた道東の雰囲気を再現したものですが、遅い春の到来を残雪で表現されたストーリー性、北海道独特の建物の作りなどを観察&再現した工作力、ゴチャゴチャ物を置いて誤魔化さずに勝負している点など、正統派レイアウトとして高い技術力を感じました。 タイトルカットも含めて、写真をクリックすると大きな画像になりますので、とくと御覧ください。 11時になるとドッとお客様が入場され、それからは助っ人の工藤クンと共にてんてこ舞いの時間。ようやく昼食にありついたのは3時でした(^-^;;。 当日会場で配布したチラシはこちらからダウンロードできるようにしてありますが、その話題で持ちきりになりました(^^♪。 会場に持ち込んだキットや完成品もよく売れて、景気の回復を肌で感じさせて貰いました\(^O^)/。 閉場間際の6時前になってようやく見落としたコーナーを見て廻る事が出来たのですが、木曽モジュール倶楽部の作品の中でこの木曽の山向うにあった「小坂森林鉄道の大洞橋梁」を再現した平田さんのモジュールは視線を集めていました。 流石に高山市在住の方らしく詳細な資料を集めておられ、それを模型の世界に再現しているパワーは凄いものです(^v^)。 このように運材台車に材木を積む方法も、様々な写真をつぶさに見ていくと興味深いものがあります。たかが運材車と云っても、なかなか奥が深いものです。 ボクがこの写真を撮っていたら、脇にいらっしゃったお客様が「この木片専用無蓋車はもう作らないのですか?」と聞いて来られました。 調べてみたら、2003年と2005年に作ったきりになっていますので、そろそろ作っても良い時期ですね・・・。 当社のモデルワーゲン祭りに端を発し、今回で10回目を迎えた「軽便鉄道祭」ですが、今まで使用していた目黒の会場は9月末で閉館になる事から、毎年10月上旬だったものを今回は一週間前倒しにして開催されたのですが、事務局からの案内では今後も継続して同時期に開催する予定だそうです(^_-)-☆。 そりゃあそうですよね、ナローゲージに限ったイベントで、これだけ盛り上がってるのですから、なかなか止める訳にはいかないでしょう(^^♪。 PS:当日会場で配布した予定品のチラシは、100枚増し刷りしましたので、無くなるまで納品時に送らせて頂きます。 |