Chapter.9「軌道事務所&待合室の製作」の巻

 

鶴居村営軌道上幌呂停留所、標茶町営軌道沼幌停留所、浜中町営軌道秩父内停留所、別海町営軌道奥行臼停留所の軌道事務所の資料を集めてみました。
 前者2つは恐らくブロック積構造の上に何かを塗ってあるのでしょうが、後者2つはブロック積みのままです。
 また、上幌呂は土の凍結による被害を防ぐため、基礎部分が高いのが目に付きます。
 いずれにしても内地の軌道(もしくは鉄道事務所)のイメージとは大きく違います。
 これらを見ながらイメージを固めていき、図面を描いて製作に掛かりました(^_-)。大きさは140x70mmです。

 

基本は奥行臼のものにプロトタイプをとり、上幌呂のように土の凍結による被害を防ぐため、基礎部分が高いものにして「北海道らしさ」を狙いました(^^♪。
 側板の材料はいつものようにザラついたボール紙。下から10mmの部分に横一文字にカッターでラインを入れてから、ブロック積みらしく5x2.5mmでも切れ目を入れていきました。
 2mmの桧角材で補強を入れながら箱状に組み立て。

 

 

下の10mmの部分にはマスキングテープを貼り、ラッカー系のプラカラーでクリーム色に塗ってから、別にクリーム色に塗っておいたドアーを接着。
 更に極く薄く溶いたXF-1 フラットブラックでウェザリングをしていき、カッターの切れ込み=ブロック積みを際立たせていきます。
 この作業があるので、クリーム色は侵されないラッカー系のプラカラーで塗っておいた訳です(^_-)。
 そしてウェザリングマスターの「マッド」で汚して、とりあえず完成(*^^)v。

 

北海道の場合はこのように梯子状の補強枠がついている場合が多いので、今回ぜひやってみたかった部分で、1mm桧角棒でチョコチョコっと作ってみました。
 煙突はφ2.0のパイプとφ2.0の丸棒の組み合わせですが、煙突掃除用の蓋の取っ手を付けてから黒染めしてみました(^_-)。
 煙突と梯子状の保護枠をエポキシ系接着剤で接着しておき、これを縛ったような表現をしてみました(^^♪。
 使った素材はφ0.2燐青銅線で、これをコンロでなましてヘロヘロにしておき、一端を梯子に接着してからグルグル巻きにして、もう一端も接着しました。
 これを5回繰り返し、出来上がってみると結構良い出来栄えで、ナルってしまいます(^O^)。

 

屋根は例のザラついたボール紙を使い、他の建物と変化を出そうと思い、5mmピッチで斜めに切れ目を入れていき、クロスさせていきました。
 所定の寸法に切り出して、エナメル塗料のライトブルーで塗装。
 それから例の煙突を穴に差し込んで固定したのですが、屋根にはもうひとつ宿舎スペース用の煙突が欲しいので、これも変化を出すために「お灸」のような土台を作りました。
 素材はエポキシパテで、円錐形を斜めに傾げたように成型して、固まったところでφ2.0の穴を開けてからグレーのシーナリープラスターでコーティング。
 更に屋根色に塗ってからφ2.0パイプの煙突を差し込んでおきましたが、シーナリープラスターを使ったことにより、ザラついて良い感じになりました(^^♪。
 これで軌道事務所&待合所も完成しました(*^^)v。