Chapter.10「地面を仕上げる」の巻-1

 

バラストもシッカリと固着していましたので、レールの側面やポイント部分に付着したものを除去して、更に分岐部の接点も磨いてもう一度テストラン。 これで大丈夫でしたので、いよいよ地面の下地を整えるべく作業をしました。
 使ったのは毎度お馴染みのプラスタークロス。
 ガーゼに石膏を塗ってあり、水に浸して天婦羅のように貼り付けていく方法です。
 3種類ほどの大きさにハサミで切っておき、適宜使い分けていきますが、最初に貼りにくい部分から貼っていくのがコツです。

 

 

1時間半ほどでその作業も終えて、すっかり地面は雪化粧になってしまいました(^O^)。
 川底に砂を撒いて、木工ボンドの水溶液で固着しておきましたが、今回は緑の中の清流ではなく、寒々とした光景になりますので、敢えて明るいものにしようと思い、久しぶりに川砂を使いました。
 これは熱帯魚の水槽に入れる砂ですが、ひと袋買ってこの時に使っただけなので、まだまだ残っています(^O^)。

今まででしたらこの段階でその他の部分にテクスチャーペイントを塗って、更にフラットアースで着色していくのですが、今回の設定は日陰に雪が残る早春。
 何せ今回は早春の道東という初めてのシーズニングなので、ベニヤ板にプラスターを貼って3種類のシーナリープラスターを塗ったものを用意して試作をしてみました。
 道東は泥炭地帯が多くて、簡易軌道の沿線も殆どがこの土なので、何とかその雰囲気を再現したいと思っています。
 写真の左側はダークアースのシーナリープラスター、真ん中はライトサンドに少しダークアースを混ぜたシーナリープラスター、右側はライトグレーのシーナリープラスターです。
 更に上から順に、XF-52 フラットアースにXF-1 フラットブラックを少し混ぜて薄めたもの、フラットアースのみ、フラットアースを塗ってからフラットブラックを塗ったものです。
 シーナリープラスターにも同様に着色していきましたが、ダークアースとライトグレーは元の色が強すぎて目立った違いはありませんでした。
 因みにいつも使っているライトサンドのシーナリープラスターは結果が分かっているので(何となく道東っぽくない土になる)試作はしませんでした。
 こうやって試作をしてみると、プラスターの着色は一番上のもの(XF-52 フラットアースにXF-1 フラットブラックを少し混ぜて薄めたもの)が一番良いイメージで、何となく「雪が解けて地面の色が出て来つつある」ような感じがしますし、テクスチャーペイントの着色はフラットアースを塗ってからフラットブラックを塗ったものがプラスター部分と違和感がなくて良い感じです。
 この結果を踏まえて、「プラスターの着色はXF-52 フラットアースにXF-1 フラットブラックを少し混ぜて薄めたもの」でやり、線路脇などは「ライトサンドに少しダークアースを混ぜたシーナリープラスターを塗りフラットアースを塗ってからフラットブラックを塗ったもの」(つまり左上と中下の組み合わせ)で仕上げてみます(^_-)。

 

地面の仕上げに関して試作をしましたが、その結果を踏まえてプラスターで覆われていない部分にテクスチャーペイントを塗りました。
 試作のようにライトサンドに僅かにダークアースを加えたものです。

 

石膏を振り掛ける場合には茶こしを使いますが、これは意外と広範囲に撒いてしまうので、今回は網にマスキングテープを貼って、1cm角の穴を開けておきました。
 これならばピンポイントで石膏を振り掛ける事が可能だと思ったからです(^_-)。
 早速例の地面のテスト板に霧吹きで水を撒き、そこに茶こしで石膏を振り掛けていきました。
 1cm角の穴にしたのですが、意外とピンポイントで撒くのは困難だという事が分かりました(^O^)。
 その原因は茶こしの縁に付いた石膏が振り落とされるからで、本番ではスプーンを使って石膏を茶こしに入れて、振ることにしましょう(^^♪。