イントロ〜「神辺のホハ11」の巻


最初の訪問先は神辺の保育園に保存されているホハ11の取材です。
 もちろん事前にアポをとっての訪問だったのですが、休日にも拘らず園長先生が門の鍵を開けて待っていて下さいました。
 御覧の通り、屋根の無い状況なのに状態は非常に良く、聞けば数年に一回はペンキを塗られているそうです。




 

ウチを出発したのは5月1日の午後2時。この時間に出発すれば渋滞も避けられるだろうと踏んだのですが、この思惑は的中して、途中、大津の辺りで10km程度の渋滞があったものの、その他は実に快適に走れました。
 とはいえ、最初の宿とした福山には23時到着でしたから、9時間の長旅ということになります。



 

翌朝の10時に園長さんと待ち合わせ。来意を改めて告げて、いよいよ取材の開始です。
 井笠には客車が多数在籍していましたが、いくつかのグループに分類することが出来ます。
 ホハ11〜12は同社オリジナルで大正11年製造。2個ペアーの窓が5組あるのが特徴で、元からシングルルーフです。


 

デッキの仕切り板上部の屋根Rとデッキ先の屋根Rとはこんなに違いますが、後者にも微妙にRが付けられています。
 デッキ上部の屋根裏には梁がこのようにあります。


 

台車は平型アーチバータイプ。軸箱守の形状に特徴がありますね。当社で発売したホハ2あたりとは全くスタイルが異なります。
 クイーンポストも板細工の簡素なスタイルです。

採寸と撮影に1時間半ほど掛ったでしょうか、園長さんは御自宅に戻られてしまいましたが、保育園の隣に住まわれているお母様にお礼を述べて、次なる取材地・新市のゴルフ場に向かいました。